近況・コラム

近況報告

VOL.10(2018.10.28~2018.12.12)

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【10/15】
我が家に伝わる、戦国時代に武将達に愛された笛
『一節切』のスタジオ録音が行われました。これまで、イベントなどでプロの尺八奏者の方に吹いていただくことはありましたが、スタジオでの録音は初めての事です。もう、この笛の修復は不可能と言われていますので、音の出る今、正式な録音が出来、大変うれしく思いました。

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【10/24】『酒・蔵・シック』
いつもクラシックライブに日本酒の注文を頂くコンサート『酒・蔵・シック』が、下北沢で開かれました。今回は山口の「わかむすめ」氷見の「曙」金沢福光屋の百万さんラベルを、冷やとお燗で楽しんでいただきました。

【11/3】「日本酒新発見」
毎月、池袋コミュニティーカレッジで開いている「日本酒新発見!」講座。
今回は、日本酒グラスの開発に情熱を傾ける木元ガラスの木元社長をお招きしてグラスによる、呑み比べをおこないました。驚くほどの味わいの違いに、酒器の重要性を痛感しました。

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【11/15】「京都 山科の「隋心院」さんにて」
高雄敦子さんのバイオリンコンサートと、日本酒を楽しむ会が開かれました。
今回は、私の代わりに妻みすずがお酒の説明に伺いました。
庭園がライトアップされ、月が中空にのぼるなか、盃に繰り返し酒が満たされ、平安貴族さながらの酒宴が繰り広げられたのでした。

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【11/19】
私の二冊目の著書の資料集めに、奈良から近江を巡りました。
室町時代、僧坊酒で有名だった奈良「正暦時」と
近江の「百済寺」は、紅葉の盛りを迎えていました。
残された遺構に、往時の城塞のような大堂伽藍がしのばれました。

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【11/24】DMMオンラインサロン「上杉孝久大人のリベラルアーツ」オフ会
今回は、「BREWIN‘BAR主水銀座醸造所」が会場です。
店の奥で自家醸造したビールと、それにぴったりのお料理が多数用意されています。

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【12/12】
今年最後の「金沢咲姫会」は、フレンチの名店『TAWARA』さんにて、私が選んだお酒とのマリアージュを、皆さんと楽しみました。

コラム 上杉みすず の古道具巡り

私は、10代の頃より古道具が大好きでした。
古道具とは、骨董とは違い希少性や美術品的価値の高いものではありません。庶民が生活の中で大切に使い続けてきたものや、材料を吟味し手間を掛け『ハレの日』の為に作り上げたもののことです。

そこには、用途に合わせてデザインされ、長年使用に耐えてきたものの美しさが在ります。

このコラムでは上杉家伝来品と共に、日本各地や海外で見つけた私が美しいと感じた品々をご紹介してゆきます。

一般には『古道具』は「ふるどうぐ」と呼ばれますが、私は敢えて道具に古美術の意味を持たせ、「こどうぐ」と呼びたいと思います。

 

角樽

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この角樽は、松本の古道具屋の片隅に、タガもはずれ埃まみれになって打ち捨てられたようになっていました。手に取って埃をはらうと、タガは漆で黒光りしていますし、木の重量感もあります。これは拾い物だと思い、早速自宅に送ってほしいと頼みましたが、店には留守番だという要領の得ないおじいさんしかいません。
それでも、ちゃんとタガも直して送ってくれるというので、お金を払って店を後にしました。
その後、この角樽は美しくなって手元に届きました。使い込まれた樽本体とタガが調和し、堂々とした存在感を示しています。

 

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上杉みすず プロフィール学習院大学卒業 (有)佐奈井 取締役
1984年に上杉孝久氏と結婚。
以後、ビジネスパートナーとしても仕事を共にしてきた。
近年は、通販酒販免許を持ち、日本酒の文化的側面を紹介する講演を行っている。